受験情報

保護者の皆様へ

中3生が確実に志望校に合格するために、どのような計画で、どんな準備をしていけばいいのか、またステップでの取り組みをご説明します。

第1回「春期講習会~夏休みまで 」
ステップでは3月末からスタートする春期講習会から中3生の受験指導を本格的に開始します。
講習会では、志望校の確認、各教科の勉強法や受験までのスケジュールなどの説明を行い、いつまでに、どんなことを、どんな風に勉強していけばいいのか、また受験までの意識の持ち方などを理解してもらっています。受験生の勉強は今まで習ってきた範囲の復習と、中3生で習うことの理解、この二つを同時進行で進めていかなければなりません。部活動を引退する夏休みまでは、体力的にも精神的にも大変な日々が続くと思います。ただ、この時期に復習をきちんとしておけるかが、夏以降の成績に大きく関わってきます。

春期講習から夏期講習まででの約5か月間で、中1・中2の間に習ってきたことの大まかな復習と、中3の一学期の内容の理解ができるように指導しています。また、学校の定期テスト対策もしっかりとやりますし、学校のワークに取り組むためのワークDayなども用意してあります。この対策がそのまま、受験勉強にもなるのです。入試は、各学年の内容が3分の1ずつ出されている教科もありますので、中3の内容は後で復習する時間を取らなくても大丈夫なように指導しています。

第2回「夏期講習~8月末」

この時期には、中1~2までのおおまかな復習が終わっているのが理想です。ただ、この復習では、まだわからない部分があっても、覚えていない分野があってもかまいません。とりあえず中3の一学期までの範囲が一回終わっていればよいと思います。8月末には、一学期から学習してきた内容の確認をする模擬テスト(業者テスト)の受験が始まります。この8月から12月まで毎月模擬テストを受け、偏差値の推移を追いかけていきますが、このテストのための対策をやりながら、抜けている部分や、十分に理解できていない部分を演習を通じて埋めていきます。これを二学期いっぱい続けていく中で、テストでも点数がとれるようになっていきます。

 

第3回「模擬テスト」

ステップでは、一学期の間には塾内のテストを、8月からは毎月業者の模擬テストを実施しています。このテストは群馬県内最大規模の模擬試験テストです。得点、偏差値、志望校内での順位がわかるようになっています。志望校決定にはこの模擬テストの結果がとても重要になります。この結果で最初に見てもらいたいものは、自分の偏差値が志望校の基準偏差値に届いているかどうかです。基準偏差値は前年度までの入試の結果から割り出されたもので、かなり信頼できる数値であると思います。毎回毎回の結果がこの基準偏差値を超えていれば、その志望校に合格できる可能性は高いです。
次には、偏差値の「推移」です。五教科総合の偏差値の推移が上がり調子なのか、停滞しているのか、下がってきてしまっているのか、8月から12月くらいまでの結果で、それまでの勉強時間ややり方などの努力を客観的に見ることができます。
理想は基準偏差値に届いていて、上がり調子になっていることですが、多くの生徒の成績は必ずといっていいほど、上下します。それなので、基準偏差値に届いていれば、多少の上下は気にしなくてもよいと思います。(ちなみに各高校の基準偏差値は毎年変わります。詳しくは教室までお問い合わせください。)問題になるのは12月までに基準偏差値に届いていなくて、下がり傾向にある場合です。もちろん、最終的な志望校の決定は2月中旬で構わないのですが、あまりにも基準偏差値とかけ離れているならば、もう一度志望校について考えてみる必要はあると思います。模擬テストの結果は約2週間にご返却いたします。答案用紙は生徒の皆さんにお返しし、二者面談を行います。その面談では、次のテストに向けてのアドバイスや悩みや相談があれば、それにお答えしています。

第4回「進学説明会」

ステップでは進学説明会を9月に実施します。模擬テストの成績表の見方や私立高校受験の仕方など、お子様や保護者の方がもたれるであろうさまざまな不安や疑問を解決できるようにご説明します。このときに私立の受験の仕組みなどをご理解いただき、ご家庭で進路について改めて話す機会を作っていただきたいと思います。近隣の私立高校の学業特待入試は年明けすぐに行われますので、この段階で私立高校の受験について話し合っておくことは、とても大切です。次回は私立高校学業特待入試について触れたいと思います。

毎年多くの保護者の方に参加いただいております。

さまざまな資料を使いご説明します。

第5回「私立学業特待入試①」

学業特待入試とは、「1月上旬にある各私立高校の併願入試」です。併願とは、「他の高校も受験します」という状態で受験することです。私立高校を単願で受験するお子さん以外は、「本命の第一志望の公立高校」があるわけで、併願の状態で私立高校の入試を受けることになります。続いて「学業特待入試」は、「入試の結果により合格の種別が決定」され、「点数次第で大学進学に力を入れたクラスに入学」でき、「点数次第で入学金や授業料の減免などの恩典」がつく入試です。また、「単願切り替えすると合格の種別がアップ」することがあり、学校によっては「再チャレンジの機会」もあり、「公立高校の合格発表まで、合格の権利は保持される」入試です。公立高校を第一志望にしている生徒の皆さんにとっても、その後に控える公立高校入試の合否判断材料にもなる重要な試験になります。各私立高校で出題形式も様々なので、ステップでは12月中旬くらいから対策を始めます。

第6回「私立学業特待入試② 3つの意義」

公立高校を第一学志望にしているお子さまにとっての私立学業特待入試の意義をまとめさせていただきます。

① 公立高校受験の万が一に備えての「保険」

ステップでは模擬テストの結果以外にも、様々な資料を使った受験指導を行っております。そのため公立高校入試の合否判定はかなり精度の高いものになっています。ただ、それでもお子さまの当日の体調など、その場にならないとわからない不確定要素も受験には含まれてしまいます。それで力を発揮することができずに、合格できなかった場合の進学先としての高校を私立学特入試の段階で「保険」としてキープしておくことは大切なことです。

② 公立高校受験決定のための「模擬テスト」

私立学業特待入試では細かに合格区分が出されます。どの合格区分で受かっているかで、志望する公立高校に合格できるかをみる模擬テスト的な使い方ができます。

③ 公立高校「第一志望校」へ向けての「精神安定剤」

第一志望公立高校の合格基準に準ずる合格区分で私立学業特待入試に受かることができれば、精神的に不安になる受験直前に大きな「精神安定剤」になります。

これらのことからステップでは複数の私立高校の学業特待入試を受験することをお勧めしています。

第7回「二学期以降で注意が必要な3つの時期①」
① 中学校での面接時 

 まず1つ目は,多くの中学校で11月に実施される中学校での面談時です。この面談でお子様によっては志望校が難しい、厳しいと言われることがあります。学校の先生方は学校の実力テスト、定期テストなどの結果を踏まえてそのような話をされるのですが、まだ、この時期に志望校を変更しないほうが良いと思います。極端な例ですが、志望校を変えるのは志望校変更日(2月中旬)までは可能です。そこまでは最大限努力をしてほしいと思います。もしそこで、志望校を変更することになっても、そこまでの頑張りはこの先の人生においてプラスになると思いますし、高校に入学してからも頑張れるきっかけにもなります。しかし、この時期に志望校を変更してしまうとなかなか元の志望校に戻すことはできません。それどころか緊張感が薄まり、成績が下がることにも繋がってしまいます。もちろん偏差値と志望校の基準偏差値が大きく離れていれば見直しも必要ですが、それ以外はギリギリまでしっかり頑張って欲しいと思います。また、この面談時に、志望校変更の話が出た場合も、その場で判断せず、ぜひステップにご相談いただけたらと思います。

第8回「二学期以降で注意が必要な3つの時期②」
② 私立高校学業特待入試発表時 

2つ目は私立高校の学業特待入試の発表時です。受験情報でも今までに細かく書かせていただきましたが、学業特待入試の発表は1月の中旬頃になります。私立高校の入試判定は、公立高校のように、合格・不合格という判定だけでなく、様々な合格種別があります。その発表時において、希望する合格種別、またはそれ以上で合格した場合には、ほめて、一緒に喜んであげてる良いと思います。もし、希望の種別で受からなかった場合には、一緒に落ち込まずに、励ましてあげてください。お家の方が不安を抱えていたり、動揺していたりすると、隠しているつもりでも、お子様は何となく気付いてしまうものです。この時点で公立入試まで残り一ヶ月程度です。限られた時間の中でどれだけ集中して効率的に勉強できるかが重要ですので、ご家族が動揺しないようにしていただければと思います。この入試が「本番の入試」としては初めてという方もたくさんいらっしゃると思います。緊張して本来の力がだせなかったりとか、当日の体調、問題との相性など、様々なことが合格種別に関係してきます。公立高校の入試までにそれらを改善・修正していくことはもちろんですが、とにかくこの場面では、良い結果だけを受け止め、志望校合格に向かって最後まで頑張るという気持ちを持ち続けるこがとても大切です。また、お子さまは、合格発表時に友人との合格種別の違いなどを気にして、極端に落ち込むこともあります。そんな様子が見られたりしたときには、すぐにステップにご相談ください。

第9回「二学期以降で注意が必要な3つの時期③」
③ 公立志願先変更時 

3つ目は志願先変更の時期です。現在の群馬県公立高校の志願先変更の機会は2回あり、願書を提出し、志願先を最終的に決定するまでの期間が2週間程度もあります。この期間に発表される倍率や友人などの志望校変更の情報を気にしすぎることなく、集中して勉強に取り組んでいただきたいと思います。

第10回「無料個別補習」
ステップでは毎年10月中旬から無料で個別的な補習を行っています。模擬テストの結果を見て、志望校の基準に成績が届いていないお子さまを対象に、ステップから教科を指定して、授業終了後1時間程度行っています。終了時間は遅くなってしまいますが、苦手教科の克服には非常に有効です。ステップからの指名がなかったお子さまも希望者は受講することができます。この個別補習は模擬テスト毎に成績を見直し、教科を変更し、1月末まで行います。

第11回「冬期講習会」
ステップでは12月初旬までに中学校で習う範囲を全て学習し終えます。その後、冬期講習会では、総復習をかねて、近隣の私立高校の学業特待入試の過去問を使った演習と解説を行います。学業特待入試は学校毎に出題形式に特徴があるので、それに慣れることや、時間配分などの練習にもなります。また、毎回得点を計算し、どの合格種別で受かるかを判定できます。きちんと準備して、1月初旬の私立学業特待入試に臨んでもらいます。この時期に注意してもらいたいのは、健康管理です。早寝、早起きをして、規則正しい生活を送ることが重要です。体調が悪かったり、風邪などにかかった場合は無理をせず、しっかり休養をとり、早く直すのが一番良いです。試験直前で気持ちが焦るのはわかるのですが、体調が悪い状態で、無理をしてなかなか直らないのは、集中できない時期を延ばすだけなので、逆効果です。試験当日にベストの体調で臨んでいただきたいです。

ステップでは多くの塾生が受ける私立高校の対策は授業中に行っています。それ以外の高校の問題に関しては自分で時間を作って、演習を行うことをお勧めしています。

第12回「進路希望調査」

中学校での進路希望調査は毎年10月、12月の二回行われています。新聞や教育委員会のホームページに調査結果が掲載され、その段階での各高校の倍率がでます。10月の調査結果を踏まえて、ほとんどの中学校では三者面談が行われ、志望校を決定するようです。その三者面談の結果や私立学業特待入試の合否が出たあとにも志望校を変更するということもありますので、この段階ではまだはっきりとした倍率はわかりません。ただ、今年は実業系の高校の倍率が高そうだとか、普通高校は、どこの高校が倍率が低くて、入りやすそうだなどのおおよその傾向はつかめます。細かいデータは群馬県教育員会のホームページにアップされていますので、参考にしてみるとよいと思います。当たり前ですが、倍率が高ければ、難易度は上がります。模擬テストは12月で終了してしまいますし、模擬テストの基準偏差は極端な倍率までは想定していませんので、倍率がはっきりする直前までの合否判定が非常に重要になります。ステップでは合否判定の精度を上げるために、三学期に日曜ゼミという授業を行い、入試直前まで判定材料を積み上げていきます。

進路希望調査の結果が発表されると、教室に掲示し、表の見方やその年の傾向を授業の中で説明しています。

第13回「倍率について①」

この表は、ある高校のある年の入試の倍率を表しているものです。同じ高校ですが、年によってこれほどの開きがあります。ステップでは毎年、入試の倍率が発表されると過去のデータを元に、ステップ独自で各高校の合格ラインぎりぎりのボーダーの偏差値を計算しています。この二つの年の倍率の場合は、合格ラインのボーダーの偏差値も大きく変化します。次回は具体的な偏差値の差について触れたいと思います。

第14回「倍率について②」

 

前回掲載した倍率ですと、この高校の合格ラインぎりぎりのボーダーの偏差値は、表の値(ステップ独自の計算式での値です)になります。得点に換算すると50点から60点の違いになってきてしまいます。これが倍率の怖さです。各中学校から同じような成績の生徒が受験してくるのが、高校入試です。当日の試験では同点の生徒もいるはずです。倍率が高い時には、不注意によるミスなども結果に大きく影響してきます。ただ、受験生はこの倍率を確認してから、志願先を変更することができます。ステップではこの倍率が発表されたあと、各教室の教員が集まり、ステップテスト、模擬テスト、学校の通知表、私立高校学業特待入試結果、日曜ゼミの結果などを考慮して、志望校判定会議を行います。会議での結果をご自宅に連絡し、最終的な志願先を決定していただくことになります。次回は日曜ゼミについてご説明します。

第15回「日曜ゼミ」

夏から毎月行ってきていた模擬テストは12月で終了になります。このテストの判定結果が出てから、入試までの期間は約2ヶ月あります。この間の成績の推移を追いかけることは、非常に重要な事だと思います。ステップでは試験までの日曜日に、公立高校の過去問題を演習・解説の授業を行います。解説を受けた後、自己採点を行い、志望校の基準点と自分の点数を比べ、合格の可能性を細かく探っていきます。模擬テスト終了後も合格に向けての様々な対策を用意しています。

 

この表はそのときに使う分析シートです。最初は志望校の目標点に届かないこともありますが、問題に慣れ、見直しなどをすることを繰り返すにつれ、目標点に到達することができます。

第16回「冬休みの時間管理」

季節的に寒くなり乾燥もしているので、風邪などを引きやすくなる時期です。一月初旬には、私立高校のが学業特待入試が控えていますので、勉強しておくことはもちろん、体調管理にも特に気を付けなければなりません。年末年始を挟むこの時期は家庭内でも時間の管理が難しくなる時期かもしれませんが、早寝早起きのペースにしておくことが大切です。
入学試験開始は8:30~9:00からがほとんどですし、少し離れた場所の高校を受験する場合もあるかと思います。その場合は普段起きている時間では、間に合わなくなります。その高校の入試開始時間から逆算して、早く起床することに慣れておく必要があります。睡眠時間はしっかりと確保し、起きている時間に集中して勉強する。ステップでは昼間の講習会、夜の自習室開放で、集中できる環境を用意して受験生をサポートしています。

合格祈願の初詣に行く場合でも、暖かい服装、マスクなどの対策をして、風邪などひかないようにしてください。

ステップでは、毎年塾生全員の第一志望校合格を祈願しています。

第17回「入試直前までの時間の使い方 その1」

一月中旬には、私立高校の学業特待入試が終わります。そして、二月の公立高校入試まで残りの時間はわずかですが、その時間を有効に使うためにどんなふうに過ごせばよいのかを、二回にわけてお伝えします。

学習面

① 勉強時間の取り方

本当の意味での『追い込み』の時期となります。志望校と自分の実力によって、個人差がありますが、体調が悪くならないぎりぎりまでの勉強が必要だと考えています。志望校がかなりゆったりとした状態で受験できるお子様に関しては、無理をするよりも体調を整えることを最優先にしていただければと思います。ただ、現在の実力では志望校はぎりぎりぐらいだと思われるお子様は、極端なことを言えば「起きている間は勉強していて!」という意識で取り組んでいただきたいと思います。ステップでは質問や個別的な補習に関して、本人が納得いくまでとことん対応します。ただ体調を崩してしまうのは、本末転倒なので、無理をしすぎないように注意してください。

② 苦手教科と他の教科の時間の取り方

苦手だからと言って、その教科の勉強ばかりに時間をとられては、総合的な得点力が落ちてしまいます。苦手な教科も時間をとらなければいけないのですが、比較的短時間で得点力が増す教科(社会や理科など)で、取りこぼしている分野などがあれば、そちらにも時間を使いましょう。補習では、ある程度教員側で判断して教科を指定しています。

③ 学校の自習時間などの使い方

直前になると中学校での授業は自習になることが多くあるようです。この時間も大切な勉強時間として集中できるようにしていただきたいと思います。

第18回「入試直前までの時間の使い方 その2」

健康管理

風邪やインフルエンザなどにかかった場合

体調を崩した場合に、学校に行き、塾にも来て、こじらせて長引かせるお子様がいます。インフルエンザ等の出校停止の場合はもちろん、風邪をひいた場合でも無理をせず、学校もステップも休み、薬を飲んで、ゆっくり寝ることが必要だと思います。風邪が長引くことが一番良くないことです。風邪をひかないように、うがいや手洗いなどをすることはもちろんですが、ひいてしまったら無理をせず、早く治すことが勉強時間をうまくとる最良の方法だと思います。

精神面

1月の私立入試が終わると、中学校では私立高校単願で受験が終了してしまった生徒が出てきます。周りにそのような友人がいると、自分もそのペースにはまり、何となくのんびりしてしまったり、志望校を下げてしまおう、私立に切り替えてしまおう、と安易に考えてしまう場合があります。またこの時期は精神的に不安定になることも多くあり、ご家庭でも、お子さまと口論になったりすることがあると思います。この時に感情的にならないようにすることが大切です。もし心配な点があれば、ご連絡をいただけたらと思います。