中学生になると勉強においては、教科・内容・テスト等、小学生の時とは色々な違いがでてきます。
また、生活面でも部活動への参加など、時間の使い方を考えなければならないことも増えてきますので、
小学生の時と同じ勉強のやり方や時間の使い方だと、テストで高得点を狙うのは大変になります。
ここでは、テストで学力をつけ、テストで高得点をとれるような中学生の勉強の仕方についてご説明します。
テストなどがない時期の勉強方法としては、学校の宿題、ステップの宿題、学校でその日に習ったことの復習がメインになります。
学校の宿題に関しては、解説を受けたところの演習問題や次の授業の為の準備が考えられます。解説を受けたところの問題は繰り返すことにより、定着を図る目的で行われますので、必ず自分の力でやってみましょう。最初は何も見ないで、もし考えても解らないようであれば、教科書やノートなどを参考に。それでも解らなければ、次の授業の時に質問できるようにしておきましょう。ここで重要なのが、「きちんと考えて解らないのか、考えないから解らないのか?」という違いです。少し調べれば解る、ちょっと考えれば解る問題を、面倒だから「解らない」と答えてしまうクセがついている生徒がいます。これでは、時間を使っても、また質問しても頭に残りません。自分で考えた後の質問であれば、説明を受けた時にすっきりと整理できるますが、面倒だから考えない(解らない)では、だめなのです。もちろん、時間の余裕がない中学生の皆さんが、一問に長時間かけるのは、無駄だと思いますが、考えずに「解らない」を作らないようにしてもらいたいです。
また、次の授業の準備に関しては、考えることだけでなく、国語、英語の音読や意味を調べたり、本文をノートに写すなど、作業的なことも多くなると思います。ただ、このようなことをきちんと準備しておくことで、学校の授業がスムーズに理解しやすくなります。
ステップの宿題に関しては、基本、宿題の解説、解答から入ります。ここでも自分で考えてくれていれば、説明や解説を受ければ、解らない問題もすっきりと整理できると思います。
まずは学校の宿題、ステップの宿題をきちんとやってください。
学校やステップでの宿題が出されていない時などは、何をやったらいいのでしょうか?というお問い合わせをいただくことがあります。実は、このような時の時間の使い方が学力の差に大きくかかわってきます。具体的には何をやるか?それはその日に習ったところの問題の「やり直し」、「暗記」に時間をかけていただきたいと思います。これらはやらなくても、授業には支障がないですし、面倒くさくて後回しにしてしまうことが多いです。特に多くの生徒の皆さんが避けようとするのが、「暗記」ですが、この宿題のない時にどれだけ暗記ができているか?これが後になって大きな違いになってきます。定期テスト前のワーク提出など、暗記している部分が多ければ、多いほど、短時間で多くの問題が解くことができます。時間がかからないので、自分が苦手としている部分などは繰り返して勉強することができます。それなので、テストの結果にも大きく反映します。宿題がなく、何をやったらいいか解らない時は「暗記」と「やり直し」です。具体的には、国語や英語の音読が正確にできるか?漢字や単語は書けるか?数学でできなかった問題は今はできるのか?社会や理科の習っているところの年号や地名、言葉などが暗記できているのか?などです。ちゃんとやろうとすると時間のかかることです。これができているとテスト前の勉強はかなり楽になります。
1日どのくらいの学習時間が必要?
よく言われるのが、学年×15分という時間です。小学校6年生では6×15で1時間30分、中1では7×15で1時間45分、中2では2時間……。でも、部活動で疲れている時は、そんなにはできないと思います。毎日はそんなにできなくていいのです。部活動で疲れている時などは、学校やステップの宿題だけで構いません。また中1・2生は現在ステップで週2回、45~50分の授業を6コマ分やっています。ですので、ステップの授業がある時は学校の宿題だけで充分です。ただ、疲れていても必ず勉強する習慣が付いていると、後で大きな差になります。試験前にワークが終わらない、ワークを一回やっただけで試験になってしまった、そんな風にならないようにするためには、疲れていても、少しずつでも勉強をすることが大切です。
学校のワークのやり方
以前に比べ、教科ごとに定期テスト前に提出させていることが多くなっています。一回の範囲も多い時には1教科数十ページにもなり、5教科では百ページを超えることもあります。そうなるとテスト直前にさっとやって、「きちんと見直しをする」というのは、難しくなってしまいます。ステップでは学校提出の一週間前くらいに、ステップの教員に一度提出してもらい、進捗状況を確認させてもらっています。部活動で忙しい生徒の皆さんの中にはこの時には、完全には終わらないこともあるので、テストまでに終わらせるように指導しています。
ワークを使った勉強法は大きく分けてふた通り考えられると思います。
一つは、ワークをやる前にきちんと授業の復習をし、暗記などにも時間を使い、テスト範囲の理解を深めてから、最終的にワークで確認するというやり方。
もう一つは、テスト範囲を軽く復習してからワークをやって、わからない問題や間違っている問題を洗い出し、その問題をもう一度やり直すというやり方。
ワークをやる前に多く勉強するのか、ワークをやった後に多く勉強するのかの違いです。理想はワークを最終確認に使い、間違えた問題をやり直すという方法かもしれませんが、時間がない場合はワークをやってから見直すという方法でも構わないと思います。この場合には見直しが特に重要になります。
具体的な進め方としては、1ページ、又は見開き2ページが終わるごとに丸つけをする。単元が全部終わってから丸つけとか、テスト範囲が終わるま全部やってからの丸つけだと丸つけが雑になることが多くなります。そして、不正解、解らなくて空欄になっているところは、きちんと模範解答を写し、なぜ、その答えになるのかを考える時間を作る。これを繰り返しやることで力はつきます。
基本は普段の勉強の延長なのですが、2~3週間前から準備を始めると良いと思います。ただ、3週間前だと範囲がでていないこともあると思うので、今やっている所までの復習を始めると良いでしょう。普段やっている勉強プラス問題演習(学校のワーク)中心で、時間も普段やっている時間プラス1、2時間くらいを目安に。このぐらいの時期から準備を始めると学校のワークなども焦らずにやることができます。
学校のノートなどが整理されておらず、まとめのノートを作りたいと思うこともあるかもしれませんが、ステップに通塾している生徒の皆さんは、授業をまとめたプリントやワークを使用していますので、それを活用してもらえれば自分でノートをまとめる必要は少ないと思います。ノートをまとめるのは、「勉強した」感じにはなりますが、ノートをまとめる事に時間をとられ、暗記や問題を解く量が少ないとテストでは高得点を狙えません。ノートをまとめるよりも覚えることや問題を解くことに力を入れた方がはるかに効果的です。
定期テストが終わると、ホッとしてしまい、今までの勉強のペースを崩してしまうこともあると思います。中3生でなければ、テスト直前の勉強量から普段の勉強量に戻し、ゆとりがある時間の使い方をしてもかまわないと思いますが、中3生の場合は二学期以降、実力テストに加え、模擬テストなどがあるので、いつもテスト前の感覚でいた方が良いです。
テストが終わってからの勉強のスタートは、テストでできなかった問題の見直しから始めると良いでしょう。特に数学や英語などでは、できなかった問題が解けないままだと、次の定期テストにも影響が出る場合もあるからです。自分で考えてわからなければ、学校の先生やステップの教員に是非質問してください。見直しをしておくことで、実力テストやステップテストなどでの高得点が狙えるようになると思います。
ステップでは定期テスト前に教室を開放して「学校ワークディ」という、中学校での課題のワークを進める自習室開放ディを設定しています。今回は、プリントして生徒の皆さんに配布しているワークの進め方を掲載します。参考にしていただければ幸いです。
学校ワークの極意!
その1.
1ページ毎,多くても2ページ進めたら答え合わせ。間違えた問題をしっかりと確認。
その2.
分からない問題に時間をかけすぎずに,とばした方が効率的に進められることが多いです。時間をかけるのは「答え合わせのときに間違った問題の確認をするとき」これが,できる人のやり方です。
その3.
先生への質問は積極的にしましょう。ただし,質問は答え合わせをした後にして,答えや解説を読んでも納得できない問題を質問するようにしましょう。
その4.
本気で集中すると,家でダラダラやるよりも数倍から数十倍進めることができます。「本気」でやることが,どんどん進め,成果も出る最善の方法です。